2005年02月01日

精神科医の心理学&投資術

投資苑 − 心理・戦略・資金管理

旧ソ連からの亡命精神科医という変わった肩書きを持つ筆者が、プロのトレーダーとして書いたのが本書。トレーディング技術の向上には群集心理の理解が必須、との観点から書かれています。
アメリカのほか、世界8カ国語で翻訳された超ロングセラー。

目次

イントロダクション
 1.トレーディング――最後のフロンティア
 2.トレーディングのカギは心理である
 3.あなたに不利なオッズ
第1章 個人の心理
 4.なぜトレードするのか?
 5.幻想対現実
 6.マーケットの教祖たち
 7.自己破滅性
 8.トレーディングの心理
 9.匿名のアルコール依存症患者の会から学んだトレーディングの教訓
 10.匿名の敗者たち
 11.勝者と敗者
第2章 集団の心理学
 12.価格とは何か?
 13.マーケットとは何か?
 14.トレーディングの舞台
 15.マーケットの群衆とあなた
 16.トレンドの心理
 17.管理対予測
第3章 古典的チャート分析
 18.チャート
 19.サポートとレジスタンス
 20.トレンドとトレーディング・レンジ
 21.トレンドライン
 22.ギャップ(窓)
 23.チャート・パターン
第4章 コンピューター・テクニカル分析
 24.トレーディングにおけるコンピューターの使用
 25.移動平均
 26.移動平均の収斂と乖離(MACD)とMACDヒストグラム
 27.ディレクショナル・システム
 28.モメンタム、価格変化率、スムーズ化した価格変化率
 29.ウィリアムズの%R(Wm%R)
 30.ストキャスティック
 31.RSI(相対力指数)
第5章 見過されてきたその他の指標
 32.出来高
 33.出来高に基づいた指
 34.建玉
 35.ヘリックのペイオフ指数
 36.時間
第6章 株式市場のテクニカル指標
 37.新高値−新安値指数
 38.トレーダー指数とその他の指標
第7章 マーケット心理の指標
 39.コンセンサス指標
 40.コミットメント指標
第8章 新しいテクニカル指標
 41.エルダー線
 42.勢力指数
第9章 トレーディング・システム
 43.3段階スクリーン・トレーディング・システム
 44.パラボリック・トレーディング・システム
 45.チャネルを用いたトレーディング・システム
第10章 リスク・マネジメント
 46.感情と確率
 47.マネー・マネジメント
 48.トレードの手仕舞
あとがき
謝 辞
訳者あとがき
出所
索引


著者は、ニューヨーク在住、旧ソ連からの亡命精神科医兼トレーダーで、アメリカでは息の長いロングセラーを続けている、と聞けば、500ページ近い厚さにもかかわらず、思わず手にとってみたくなるのではないだろうか。
内容は、決してその期待を裏切らない。特にイントロダクションから2章までの、心理学のアプローチを提供した切り口で、トレーダーが犯しやすい失敗をまるで腑分けするかのごとく分析していくくだりは、どのレベルの投資家にも「必読の書」といえるかもしれない。

著者は、投資家にとって必要なものは「規律」であり、もう1つの職業である精神科医としての経験から、「アルコール中毒症患者」と「一皮むけることのできない投資家」の共通点をえぐりだす。「あなたのトレーダーとしての成功は、自分の感情をいかにしてコントロールするかにかかっています」というのである。

本書を特徴づけるもう1つのポイントは、「テクニカル分析」の手法について、十分な網羅性を保ちながら、コンパクトでかつ平易にまとめられていることだ。各項目に関する索引、参考文献も押さえられており、ここが「投資苑」なるゆえんだろうか。

ただ難をいえば、対象となる読者像がやや浮かびにくい。たとえば著者は、投資家のリスク管理上、当然のように「ストップロスオーダー(逆指値)」の設定が必要である、としているが、日本の株式市場ではつい最近になってこの形の注文形態が可能になったということもあり、金融機関で売買を仕事とする人以外の一般的な投資家にとっては、やや違和感のあるところかもしれない。
(レビューby Amazon.co.jp)

posted by すきるあっぷ at 20:25 | TrackBack(0) | 株・デイトレード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。